<野党への批判と賞賛>『枝野内閣?』
2021年4月2日に立憲民主党の枝野代表は、新型コロナウイルスの対策について与党を批判するとともに、暫定的に立憲民主党による少数政党で政権を担うという発言をした。斬新的なために注目を浴びる一方でネット上、特にTwitter上では大炎上した。
<選挙管理内閣>
今回枝野代表が立ち上げようとした内閣は「選挙管理内閣」と呼ばれるものである。上記にある産経新聞の記事では、枝野代表が議院内閣制の国では選挙管理内閣が組織される例をあげている。実際にそんなものはあるのか?
2006年という古い例だが、バングラデシュで実際に選挙管理内閣が組織された。しかし、バングラデシュでは総選挙が行われるときにその選挙を迅速かつ公平に行うための政権である。選挙管理内閣がそう定義される時、枝野代表が掲げた選挙管理内閣とは内実が異なる。そのため、枝野代表は選挙管理内閣の例を都合よく使っている可能性がある。
<賞賛>
今回の枝野代表の発言は勇気あるものだったと考えられる。諸外国よりもコロナによる死亡者数が少ないのは事実であるが、政府からの支援は少ないものである。現時点でも一万人以上の死者数が出ている状況で自民党のコロナ政策が成功したと考えるのは妥当ではない。枝野代表の今回の発言も真剣にコロナ対策を打ち上げたいという思いがあわられているのでその点は評価したい。
<批判>
批判の方が多いだろう。先ほど述べたようにバングラデシュの例と枝野代表の掲げる選挙管理内閣は根本的に違うものである。選挙をすることなく政権を獲得しようとする姿勢は支持できない。クーデター開始の宣言とも取れる発言である。そもそも、民主主義で成立している日本で、政権の委譲が簡単にできるわけがないのである。また、政権の獲得が目的になっており、具体的な政策を示していない。旧民主党のようにマニフェストを作ることでそれに縛られて政権運営をすることを防いだ可能性も否定はできないが、実際の政策がなければ選挙管理内閣が国民から支持を得られるはずがない。
<まとめ>
今回の枝野代表の発言は行動力が全面にあらわれている一方で、民主的なものでなく支持を得られるような内容でもなかった。まずは一桁台に落ち込んでいる支持率の改善が急務である。
(参考)<野党への批判>支持率低すぎぃ
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— FCP News (@news_fcp) 2021年3月18日
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