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"Fear Criticize Praise News"

<与党への批判と賞賛>東京オリンピック

 東京オリンピック開催が決まったのは2013年の9月であった。当時、2020年にコロナウイルスが蔓延すると誰が想像しただろうか。今回はオリンピックを開催すべきかどうか、コロナウイルスに着目してまとめていく。

sports.nhk.or.jp

 <批判>

 今回、オリンピックの中止が求められている理由としては大きく三つある。一つ目は医療従事者の不足である。政府はオリンピックに無償で動員する医療従事者を200人募集していることがわかった。菅義偉首相は「看護協会の中で現在、休んでいる方もたくさんいると聞いている。可能だと考えている」と発言しているが、現在の病院でも医療従事者数が足りていない状況でこの政策は無謀と言わざるを得ない。

news.yahoo.co.jp

 二つ目はワクチン接種である。選手団に対してのワクチン優先接種が決定したのである。日本国内でのワクチン接種はほとんど進んでない中での決定である。IOCは「追加分」としているため日本のワクチン接種には影響がないため批判にはあたるべきではないが、日本国民ではなく海外選手が先に接種できる状況となるため批判は避けられない。

 三つ目は海外選手によるコロナウイルスの持ち込みである。外国人選手に関しては毎日検査が行われる予定であり、初日からの練習も認められる。検査されるので良いと思われるが、偽陰性の可能性もありうる。

jeaweb.jp

 

<賞賛>

 オリンピック開催を求める声には大きく二つある。一つはこのコロナ禍でオリンピックを開催しようとすることそれ自体である。国内外問わず、オリンピック中止の雰囲気が漂う中でオリンピックを開催し成功させることで海外へのアピールとなる。現在、制限があるもののスポーツやイベントは開催されている。二週間前にはVIVA LA ROCK 2021が開催され成功している。十分な感染対策をすることでオリンピックも開くことができるだろう。

 もう一つあるのは日本の賠償金の支払い回避である。オリンピックが中止されるとIOCに対して賠償金を払わなければならない可能性がある(保険会社が肩代わりをしてくれるという噂もあるが定かでない)。仮に保険会社が肩代わりしてくれたとしても、オリンピック開催によって生まれる経済的な利益(出店、ホテルなど)が失われてしまう。(もっとも、開催したとしても海外からの観客はいないためそれらの利益も期待できない。)最近では海外メディアの圧力で賠償金を払う必要もない可能性もでてきた。

news.yahoo.co.jp

 

<まとめ>

 コロナ禍でオリンピックを開催することで得られる日本への評価は大きなものである。ただ、コロナウイルスの感染拡大を考えるとオリンピックを開催すべきではない。今回、海外からの観戦者がいないことを考えると経済的利益も見込めない。このままでは賠償金を払わないためにオリンピックを開催するというレッテルが貼られてしまう。(西園寺康平)