FCPNews

"Fear Criticize Praise News"

<野党への批判と称賛>枝野内閣

 立憲民主党は7日、枝野内閣の閣議で直ちに決定する政策を発表した。これに関して、立憲民主党への批判と称賛を踏まえてまとめる。

www.sankei.com

<称賛>

 称賛すべきはそのタイミングである。与党である自民党はすが総理が任期を迎え、総裁選の真っ只中である。多くのメディアは総裁選の様子を取り上げることで自民党の印象は強まる一方で野党の影は薄くなってしまう。以前記事にしたすが総理の辞任に対する枝野氏の批判と同様に存在感を示すための一手としては効果的である。

 また、イギリスのシャドーキャビネットを模した形となっており、いつ政権交代ができても対応できるということが明らかになった点も称賛できる。

 

<批判>

 批判すべきはその中身である。現在、日本ではミュー型の新型コロナウイルスが蔓延するなど対策が急務となっている。そんな中、枝野代表が示した7つの公約のうち新型コロナウイルス対策関連は2つにとどまる。立憲民主党支持者を繋ぎ止めるためなのか、モリカケ問題追及や日本学術会議の採用などの公約が優先されている。今、本当に議論して欲しいのは新型コロナウイルスへの対応であり、後回しできる議題を優先すべきではないのである。

 

<まとめ>

 自民党総裁選により影が薄くなっている立憲民主党にとって今回の発表は影響力を示すものであるため称賛すべきだろう。しかし、内容が反自民党に偏っているため本当に必要な政策を見落としているのではないだろうか。野党第一党として政策を見直す必要がある。(西園寺康平)