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"Fear Criticize Praise News"

<野党への批判と称賛>自民党総裁選②

 2021年自民党総裁選が今月末に控える。メディアでは連日関連のニュースで持ちきりとなっている。コロナ関連のニュースが続いている中で、題材としては扱いやすいからだろう。ただ、メディアが取り上げるあまり、自民党のみが注目されているというのが今の現状である。立憲民主党は影響力がますます低下している。今回は総裁選に対する野党の反応について批判と称賛を踏まえてまとめる。

www.nhk.or.jp

<称賛>

 まず称賛すべきことは、何回かこのブログでも取り上げたが、総裁選の中での応援演説のタイミングである。冒頭でも述べた通り、2021年の総裁選の影響で立憲民主党を含む野党の影響力が低下している。衆院選がこの秋に控えている中で間違いなく不利な状況なのである。そんな中、精力的に活動することでメディアが記事として取り上げるきっかけともなるのである。そのため、枝野代表による応援演説は価値がある。

 次に称賛すべきことはその内容である。野党3党と市民連合は主な共通政策の1つとして、財政支援を掲げている。実際、新型コロナウイルス感染者を減らすための最も効率的な方法は外に出ないことである。野党はこの方法を実現しようとしているのである。確かに、今の自民党政権ではこの政策を打ち出すことは難しい。自民党と差別化できた良い政策だと考えることができる。

www.47news.jp

 

<批判>

 内容に関して先ほど称賛したが、批判すべきものもある。枝野代表は15日、「菅政権を事実上の退陣に追い込むことができた。大きな成果だ」などと述べた。本当にそうだろうか。すが総理は任期を終え、彼が総裁選に出馬しなかっただけである。確かにすが氏は発言力の低さが目立ち、衆院選も戦えないと党内では思われていた。だが、立憲民主党によって総裁選不出馬に追い込まれたという感覚にはならない。国民感情とのずれが生じていると言わざるを得ない。自民党不支持によって支持を拡大することも必要ではあるが、自身の政策を正しく評価されて支持を拡大することも重要である。他社によって依存する支持を当てにしてはいけないのである。

news.yahoo.co.jp

 

<まとめ>

 野党立憲民主党衆院選に向けて準備はできているものの、依然として自民党不支持による自身への支持に期待している傾向が否めない。確固たる支持を得るためには政策の具体化、旧民主党脱却、党内刷新は避けられない。信頼を得るための時間はまだまだかかりそうである。(西園寺晃平)