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"Fear Criticize Praise News"

<メディアへの批判>テレビ朝日

 連日、メディアは新型コロナウイルス関連の報道をしている。煽りすぎであるという批判も散見されるが、メディアのおかげで新型コロナウイルスの脅威が多くの国民に伝わったのではないだろうか。そのメディアがやってはいけない失敗をした。テレビ朝日による五輪打ち上げである。

news.yahoo.co.jp

 <批判>

 今回、批判すべきことは2点ある。1点目は自粛を呼びかける側であるメディアの人間が自粛を守っていないこと、2点目は本来営業自粛が行われているはずの時間帯で飲み会をしていることである。

 まず1点目だが、今回飲み会を開いたメンバーは全員が朝日スポーツ局のスタッフということである。自粛を呼びかける立場にある部門とは管轄が異なるのである。朝日スポーツ局の数人のせいで報道局の信頼が失われてしまったのである。会社の上位クラスの人間による説明が必要である。

ここで議論をすべき話題が1つある。昨今の名ばかりの緊急事態宣言が続いている中で、飲み会を開いた方も多いのではないだろうか。にもかかわらず、メディア関連の人間だけ飲み会について批判を受けるのは、身分による差別なのではないか。しかし、この考え方は間違っている。自粛を要請する立場にとって、自粛ができていないという状況は既知の事実なのである。その上でお願いをしている以上、自粛を要請する側は「自粛をしている」ことが前提なのである。この論理を見誤ってはいけない。

 次に2点目だが、現在緊急事態宣言下の東京では飲食店の20時以降の営業自粛の要請が行われている。要請であるた義務ではないものの、テレビ朝日としては反対の立場を示していた。しかし、今回の一件で20時以降の飲食店営業を事実上容認したと捉えることができるのである。

 

<まとめ>

 今回のテレビ朝日の一件で、信用度はますます下がるだろう。批判には責任が伴うものである。たった数名の社員の軽率な行動が社内全体に影響をもたらすことを心に留めなければならない。政権に批判的なメディアが少なくなる中でテレビ朝日は貴重である。会社としての再起に期待したい。(西園寺康平)