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<野党への批判と称賛>衆議院議員選挙

 2021年衆議院議員選挙が終わってから1週間が経過する。投票率の上昇が期待された選挙だったが、戦後3番目の低い投票率を記録した。しかし、10代の投票率は2017年の衆議院議員選挙よりも約10%上昇した。そんな中、野党第一党である立憲民主党は改選前の109議席から96議席に減少させた。一方同じ野党である日本維新の会は改選前の11議席から三倍越えとなる議席を獲得した。今回は衆議院選挙における野党について批判と称賛を踏まえてまとめる。

 

news.yahoo.co.jp

 

<批判>

 若者による投票率の上昇は立憲民主党の支持にはつながらなかった事が明らかになった。原因はいろいろとある。主な原因としては政権を担うことがないため存在感が薄れてしまうという事である。しかし、こればかりは変えることができない。変えることができる点で立憲は失敗した。

 一つ目は生方議員の不祥事である。生方議員は拉致問題において衆院選前に失言した。この発言に対して枝野代表からは注意だけにとどまった。身内ばかりに優しいという立憲民主党の姿勢を衆院選前に自ら示したのである。これでは与党を指摘する立場にはあるとは思えない。潔く生方議員を除籍処分にしていれば有権者の反応も違かった。

 二つ目は組織体制の変化のなさである。「悪夢の民主党政権」と呼ばれる時代の組織メンバーと今の立憲民主党を運営しているメンバーにほとんど変化がないのである。「悪夢の民主党政権」への嫌悪感は今でも根強く存在する。この悪夢を断ち切るためにも組織改革が必死だったが怠ってきた。

 

<称賛>

 野党への称賛として、野党統一候補を作った事が挙げられる。各党の利害関係を無視して各選挙区で野党から1人のみを立候補させることで有権者に野党か与党かの選択を迫ることで得票率を得る戦略である。政権を獲得するにはまず議席を増やさないことには始まらないため、良い戦略であった。しかし、効果があったかといえば否である。事実、立憲民主党議席を減らしている。

 また、日本維新の会も称賛すべきである。今回日本維新の会野党統一候補を作ることに反対し独自路線を歩んだ。その結果議席を大幅に伸ばすことに成功した。大阪での実績が認められた選挙となった。松井代表が与党への脅威となるような党を目指すと言ったように強気な国会運営を期待する。

 

<まとめ>

 今回の衆議院議員選挙で立憲民主党の支持率がさらに下がっている事が明らかになった。原因としては上述した通りである。また、日本維新の会は支持率を上昇させていることが明らかになった。自民党に対抗する政党として日本維新の会が躍動することを期待する。(西園寺康平)

 

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