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"Fear Criticize Praise News"

<与党への批判>政治に参画する場合は能力主義で

 岸田政権が発足して1ヶ月が経過する。中国外交や外国人就労拡大の問題で早くも国内で批判を受ける岸田内閣だが、更なる支持率低下を招きそうだ。内閣官房参与として石原伸晃氏の起用を検討しているからである。

<批判>

 批判する内容としては2点ある。

 1点目は石原伸晃氏の起用そのものである。2021衆院選石原伸晃氏は自身が出馬した選挙区で敗北し、比例選挙でも復活することができなかった。比例選挙は惜敗率と呼ばれる、当選した候補とどれだけの差で落選したかのかという指標で当落が決まるが、今回石原伸晃氏は出馬した選挙区で大敗したことを意味する。衆院選で落選するということはその選挙区の国民が候補者に政治の世界に関わってほしくないという意思表示である。それにもかかわらず岸田総理は石原伸晃氏を内閣官房参与に起用したのである。党内の派閥の一部である石原派のトップが衆院選落選という結果になったため、派閥のメンツを保つための人事であると解するがそんな理由が通用するわけがない。

 2点目は石原伸晃氏の事務所がコロナウイルス助成金を不正に受給していた疑いである。この事務所の領収書も公開されているが、助成金受け取りの条件を満たしている様子も今の所ない。これが事実であるならば、調べることなく内閣官房参与に抜擢した岸田総理の責任は重大である。また、助成金の交付を行った機関も問題となる。

 

<まとめ>

 これ以上の支持率低下を抑えるためにも岸田総理は石原伸晃氏の起用を見送るべきである。また一国民としての意見ではあるが、政治に参画させる人は能力で選んで欲しいものだ。派閥を考慮した人事をしていては無能がトップに居座るだけになってしまう。それでは日本の後進国化は止まらない。石原伸晃氏の件から見直していただきたい。これは与野党ともに言えることだ。(西園寺康平)