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<与党への批判と称賛>効率的な給付方法の模索を!

 オミクロン株が日本でも猛威を奮い始めた。東京では連日1000人を大きく超える感染者数が発表されている。そんな中、岸田内閣は18歳以下の国民1人につき10万円の給付を決定した。その給付の方法について物議を醸している。クーポン配布か現金給付かの選択である。今回はこれについて比較しながらまとめていく。

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<現金給付>

 現金給付のメリットは保管ができるところである。コロナ下においては、金銭的に不安定な状態が続くであろう。いざという時のために給付された10万円をストックすることができるのである。また、基本的に口座に振り込まれるので、学校の授業料や保険料の支払いなどにも充てることができる。しかしながらメリットだけではない。お金が保管されるということは経済に影響をもたらさないということである。そもそも給付の目的の一つとして、10万円を消費に充てることで経済を活性化させることが挙げられる。保管されてしまっては迅速な経済の回復は期待できない。

 

<クーポン給付>

 クーポンのメリットは期限と用途を設定することができるところである。上述した通り、給付の目的は経済の活性化にある。オミクロン株が急激に広まった今、金銭的に余裕のある人から余裕のない人への分配を行わなければならないのである。クーポンによって期限を設け、金銭的に余裕のない人(飲食店など)に用途を限定することで経済の活性化を強制させることができるのである。しかしながら、同様にメリットだけではない。クーポンを作成するにあたってコピーを防ぐために特殊な加工が必要であり、また紙媒体で作られるため多くの費用がかかってしまうのである。給付の目的であるのにも関わらず余分な費用がかかってしまうのでは本末転倒なのである。

 

<まとめ>

 結果として現金で給付することが決定した。クーポン反対派の人々の批判にはクーポン給付のメリットを無視したものが多かったように思われる。ただ、総合的に見ると現金給付が最善策だったと言えるだろう。しかし、そもそも給付は必要だったのだろうか。一律給付は格差を拡大させてしまう可能性があるという見方もある。次回はこれについて検討していく。