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"Fear Criticize Praise News"

<与党への批判と称賛>世界遺産の登録と歴史

 1月28日に岸田総理は今まで反対していた佐渡金山の世界遺産登録推薦について、一転賛成の意を示した。背景には安倍元首相や高市氏の影響があると言われている。この佐渡金山の世界遺産登録推薦だが、韓国が遺憾の意を示しており問題となっている。今回は問題について与党への批判と称賛、韓国の対応について考慮しつつまとめていく。

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<問題の所在> 

 韓国はなぜ佐渡金山の世界遺産登録について反対するのだろうか。それは佐渡金山で行われた日本人による韓国人強制労働があったと韓国が主張するからである。もし佐渡金山が世界遺産に登録されてしまうと、強制労働があった歴史が隠されてしまうのではないかというのが理由である。

<与党への批判と称賛>

 佐渡金山の世界遺産登録推薦を行ったことにより称賛すべきことと批判すべきことがある。称賛すべきことは佐渡島の観光需要の促進である。えひめ地域政策研究センターの調査によると世界遺産に登録されると経済効果が上昇することがわかっている。また、佐渡島と新潟を結ぶ佐渡汽船の株価が大幅に上昇した。このように政府の選択は経済効果を生み出したという点で称賛できる。批判すべきことは韓国との関係悪化である。現在、ウクライナ情勢をめぐって中露と米欧が対立している中で、北朝鮮にもこの対立が広がる可能性がある。そうなると日韓関係はより一層重要となる。世界情勢が悪化する中で韓国との関係を悪化させたという点で批判できる。

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http://www.ecpr.or.jp/pdf/wh.pdf

<韓国の対応>

 今回に限ったことではないが韓国の主張は反日ばかりに重点をおいており、事の本質が見えないことが多くある。今回の佐渡島の一件もそうである。佐渡島での韓国人強制労働の事実が隠されてしまうと韓国は主張するが、誰に対して隠されるのだろうか。そもそも国内外を通じて、佐渡島の強制労働に興味を持っている人は少ないというのが現状である。むしろ佐渡島世界遺産に登録することで、改めてその強制労働について主張していけば良いのではないか。歴史とは繰り返さないようにするための手段としても用いられる。そう考えると、韓国は佐渡島世界遺産登録を進んで承認した上で強制労働が行われた事実を証明し後世に伝えていくべきではないか。佐渡島世界遺産登録がなされなければその事実を証明する機会や注目を浴びることすらない。

 

<まとめ>

 韓国の佐渡島世界遺産登録推薦反対についてはもっぱら日本批判のために使われるだけであり、本質を見誤っていると考えられる。そうなると、日本はむしろ韓国のためにも世界遺産登録を進めるべきである。今回の日本政府の対応は称賛すべきであろう。(西園寺康平)