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"Fear Criticize Praise News"

<与党への批判と称賛>違法な侵略国には厳しい制裁を

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。ロシア側は侵攻するにあたる根拠となる動画を公開しているがいずれもフェイクの可能性が極めて高い。そのためロシアによるウクライナ侵攻は違法と言わざるを得ない。今回はロシアのウクライナ侵攻に対する岸田内閣の対応について批判と称賛を踏まえてまとめる。

 

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<称賛>

 米欧に協調し、対露制裁に踏み切った点である。日本としてはロシアとの関係悪化は避けたかったはずである。というのも、2022年夏には参院選が控えている。今、ロシアとの関係が悪化すると北方領土の返還が絶望的となるからである。国内の保守派はロシアによるウクライナ侵攻よりも北方領土解決の方が関心が高い。保守派の支持を繋ぎ止めることが困難になる可能性があるのである。それだけに今回の判断は慎重にならざるを得なかった。戦争にNoを突きつける良い判断だったと見ることができる。

<批判>

 批判と言うべきではないかもしれないが、日本による対露制裁はあまり効果がない可能性がある。2020年の対露貿易において日本は約4000億円の赤字である。対露輸出品に関しては自動車、機械類で3分の2を占めており、対露輸入品に関してはLNG、石炭、原油などの燃料で6割を占めている。日本からすると得意な工業品の輸出ができなくなり、産出が難しい資源を輸入できなくなるのである。そのため、今回の米欧との協調制裁はSWIFTからの排除が目的であると思われる。

<まとめ>

 今回の対露制裁は戦争に強い反対を示すと言う点でも効果的である。もし今回の侵攻が正当化されてしまったら、北朝鮮や中国が追随しかねない。戦争を引き起こす代償をロシアには払わせる必要がある。今後新たな火種を生まないように。(西園寺康平)