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"Fear Criticize Praise News"

<野党への批判と称賛>アピールだけの不信任決議はやめろ

 6月9日に、野党は立憲民主党を中心として、内閣不信任決議案を提出した。今回はこの内閣不信任決議案について、野党(立憲民主党)への批判と称賛を踏まえてまとめる。

news.yahoo.co.jp

立憲民主党への批判>

 内閣不信任決議を可決するには衆議院で出席議員の過半数の賛成が必要となる。現在の衆議院議員過半数自民党で構成されるため、内閣不信任決議案が可決されることは不可能である。国民民主党日本維新の会などの野党が賛成しなかったのはこの点にある。すなわち内閣不信任決議を提出しても選挙前のパフォーマンスにしかならないのである。内閣不信任決議が否決される時間があるならば、他の法案や議論のために時間を使った方が有意義である。立憲の泉氏は党代表就任当初、政策提案型の政治を目指すと言っていたが、それと異なる党の動きである。野党第1党としての力不足が明らかとなった。

立憲民主党への称賛>

 参院選まで1ヶ月を切る中で、立憲民主党が焦るのも理解できる。また、日本維新の会が野党第2党として成長する中で立憲民主党の存在感が薄れているのは否めない。だからこそ、存在感を出すためにも内閣不信任決議案を提出したのは間違っていない。事実として、テレビや新聞でインタビューを受ける機会もあった。細田氏のセクハラ発言疑惑や吉川赳衆院議員の18歳女性と飲酒事件も世間に知られることとなっただろう。確かに、自民党のイメージダウンにつなげることはできたかもしれないが、立憲民主党のイメージアップにつながったとは言い難い。

www.yomiuri.co.jp

<まとめ>

 内閣不信任決議案を提出する以外存在感を出せないことは否定しない。しかし、この行為は不信任決議に反対した他の野党のイメージアップにつながっている可能性がある。今後の参院選に注目して行きたい。(西園寺康平)