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<与党への批判と称賛>すが総理辞任

 すが総理が自民党2021総裁選への出馬を見送ることが決定した。事実上の総理大臣の職を辞することとなった。これに対する自民党の対応について、批判と称賛を踏まえてまとめました。

news.yahoo.co.jp

<称賛>

 称賛すべきこととしては、すが総理が会見でも述べていたように新型コロナウイルス対策に専念できることだ。総裁選への出馬は時間がかかる。公約を作る、派閥への応援願いなどしなければならないことは多々あるだろう。総裁選へ出馬するとしたらこのようなことに時間を取られ、災害レベルにまで発展している新型コロナウイルスの蔓延に対する対策が手薄になる。総裁選は9月14日に行われることになっているが、すが総理はこの2週間余りを新型コロナウイルス対策に専念できるのである。野党からは「政治的空白だ」という声が聞こえるが、その批判は間違っていると言える。

 

<批判>

 批判すべき点は特にないが、注意すべき点がある。それは人事再編による新型コロナウイルス対策の遅れである。総裁選への出馬表明を考慮している議員の中には新型コロナウイルス対策の中心を担う人物もいる。新型コロナワクチン接種推進担当の河野大臣は世論調査で最も総理大臣に相応しい人物だとされている(共同通信調べ)。総裁選の後は人事再編があると思われるが、新型コロナウイルス対策の要所を担う部門の引き継ぎは迅速かつ丁寧に行い国民に影響が出ないようにしていただきたい。

nordot.app

 

<まとめ>

 すが総理が総裁選に出馬しないということを決定したことは、新型コロナ対策において政治的空白を作らないという点で賞賛すべき点である。問題は、総裁選後である。人事再編の時に新型コロナ対策への影響を極力避ける必要があるだろう。そうすることで自民党への支持率も改善するだろう。(西園寺康平)